2023年の大晦日に行われた「RIZIN.45」でフアン・アーチュレッタ選手が前日計量で「2.8kgオーバー」をし、話題となっている「キャッチウェイト」について解説します。
✔️本記事の内容
キャッチウェイトとは
キャッチウェイトで試合が行われる理由
本記事を読むことでキャッチウェイトについて理解することができます。
キャッチウェイトとは
ボクシングや総合格闘技、キックボクシングなどの格闘技の、各団体で採用されている「規定階級」とは異なる契約体重のことをキャッチウェイトと言います。
RIZINでは68.0kg契約などのフェザー級(66.0kg)でもライト級(71.0kg)でもないキャッチウェイトで試合が行われることが頻繁にあります。
キャッチウェイトで試合が行われる理由
なぜ、このようなキャッチウェイトで試合が組まれるのか。
以下のような原因があると考えられています。
①計量当日に契約体重を守れなかった
②試合間隔が短く体重調整が難しい
③急遽試合が決まった場合
④階級の違う選手が試合をする場合
①片方の選手が計量当日に規定の体重をクリアできなかった場合、66.3kg契約などのように契約体重が変更になる場合があります。
これは、※計量をクリアした選手が合意した場合のみ成立します。
※(1.0kg以下の計量オーバーの場合は試合が成立することが多い傾向にあります。)
※タイトルマッチでは計量を失敗した選手が勝利しても無効試合となる場合もあります。
②前回の試合から期間があまり空いていない場合はキャッチウェイトになることが多いです。
朝倉未来選手は2020年の11月終盤に66.0kgで試合をし、2020年大晦日にも試合オファーが来たため、68.0kg契約で試合をしています。
これは水抜きによる腎臓などの内臓への負担を考慮しているためです。
③直前のオファーや「急遽対戦カードが変更」した場合は減量も難しいため、キャッチウェイトになることがほとんどです。
鈴木千裕 vs パトリシオ・ピットブルの試合では試合1週間前のオファーだったため、適正の66.0kgから70.0kg契約で試合をしています。
④階級が異なる選手が試合をする場合は、キャッチウェイトで試合をすることがあります。
「那須川天心 vs 武尊」では、スーパーバンタム級(55.0kg)の那須川選手とスーパーフェザー級(60.0kg)の武尊選手の2階級異なる選手が対峙することになりました。
そのため、「58.0kg」の間を取った契約体重で試合が行われています。
まとめ
今回はキャッチウェイトについて解説しました。
近年は「体重超過」によるキャッチウェイトでの試合が増えている傾向にあります。
格闘技は数百グラムの体重の差で試合結果が大きく変わる競技なので、正規の階級での試合が増えて欲しいものです。
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